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憧れ
2005-09-04
標高が1メートル高くなった、剱岳 05.8.31
一昨年の秋、初めて剱岳に登りました。
その時の日記にも長々書きましたが、私は一生剱岳とは縁がないと思っていました。私が登る山じゃないと、それまで勝手にそう思い込んでいました。
朝日岳しか知らず、まして落ちたら命がないかもしれない岩稜の山を登るなんて、大袈裟ではなく、それまでの私には考えられないことでした。
でも、剱岳に登ってみたら、「こんな山もあるんだぁ…」という想いが沸沸とこみ上げて来たから、不思議です。
今回剱岳登頂はなかったのですが、ずっとその山の姿を違った角度から眺めながら、「また登ってみたい」という想いがまた湧き上がって来ました。
剱沢大雪渓の迫力、平蔵谷や長次郎谷の雪の深さ、八ッ峰の雄々しさ、名前しか知らないチンネや大窓・小窓…。
いつか馬場島で見た、『試練と憧れ』の文字が浮かんできます。
こうやって岳人たちは、山への想いを強く強くしていったんだろうなぁと、山を見上げながら考えていました。
もう少し、若かったら…。
やってみたかも、登ってみたかもしれない…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050904b.html
体調は?…大丈夫です!!
2005-09-04
三ノ窓雪渓 仙人新道から 05.8.31
何度も書いていますが、お陰様で体調も良く、山行中も大丈夫でした。
手術をして、それまで苦しんでいた「貧血」が改善されたからでしょうか、心臓にかなり負担がかかっていたであろう私の身体は、以前に比べて、山を歩いてもそれ程「悲鳴!」を上げることはありませんでした。
ナント表現したら良いのか、とにかく「ゼェイゼェイ」と身体の芯から喘ぐようなことが無くなりました。
「遅足」であることに変わりはありませんし、今回の渋谷さんの歩調はゆっくりゆっくりではありましたが、ペースを乱すことなく、急坂でも頑張って歩けるようになりました。
一日の行程は、それぞれ5時間程でしたが、ほとんどコースタイム通りに歩けたのには少しビックリ。
「受付の中の、ゆかり」は、元気です!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050904c.html
朝日小屋でしか食べられない、「特製カレー!」
2005-09-05
美味しそうでしょ!? 昨日の昼食デス。
写真に写ったカレー、湯気が上がってちょっと美味しそうじゃありませんか!?
そう、朝日小屋でしか食べられない、「特製カレー」です。
その名は、『肉じゃがカレー』
山小屋は、ヘリコプターやボッカで全ての食糧を運んでいます。何かが足りなくなったからと言って、隣のスーパーへ走って買いに行くなんて出来ません。
現代の飽食の時代に生きている私たちですが、何もないとなれば、活かせるのは「知恵」だけ。まして、自分たちで担ぎ上げたとなれば、もったいなくてそうそうすぐに捨てられるものではありません。
朝日小屋では、シーズン最盛期には毎日「肉じゃが」を作っています。ジャガイモの皮を剥いて、ニンジンやゴボウを削って。
でも、今日一体何人がお泊まりになるか分からない状況では、少なく作ってあとから大慌てするのは出来れば避けたいので、やっぱり少しづつ多めに準備することになります。
そして、余った「肉じゃが」。いくら自慢の料理とはいえ、毎日毎日朝に晩に“従食”のメニューとして出てきたのでは、「…」です(苦笑)(時々週末などにやって来るお手伝いの皆さんには好評ですけど)。
そんなこんなで、たまに登場するのが、この“変身”した『肉じゃがカレー』なのです。
もちろん、お醤油の味がするので少し水に浸して塩分を抜き、早目に作ってカレーの味をしみ込ませて。
でも、結構「イケる味」になりますょ。
ゴボウやお豆腐の欠片が入っていることを除けばネ!
お客様の体調もいろいろで、「どうしても口に入らない」とおっしゃる方もお出でになりますが、なるべく残菜や残飯が出ないよう、小屋も頑張っています。
美味しく食べて、元気に次の目的地まで歩いて頂くのが、私たちの仕事ですから。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050905a.html
台風14号
2005-09-05
今朝の「雷鳥」 朝日神社の鳥居の前で
去年は散々苦しめられた台風。
今シーズンも夏の間にいくつか発生しましたが、幸いというか、北アルプスに大きな被害は未だありません。
しかし、今回の台風14号については全国的にかなりの影響が出ているようで、どうやら富山県地方も大きさ・進路と、かなりの打撃がある予報が出ていて、しっかり対策を立てなくてはいけないようです。
早目の準備をしようということで、実は今朝から「冬囲い」を全部済ませました。小屋閉め用の板を全部はめ込んだのです。
ところが、私がいつもパソコンを使っている3階のアルバイト部屋の外を囲う板を、シーズン中に新調しました。
今回、何年振りかに、かなり分厚い板に換えました。丁寧に、防腐剤の薬品まで塗ってあるし、多分板の厚みもあるからでしょう、とにかく電波が届きません。。。
いつもの場所でもなかなか上手く行かず、朝から何度か挑戦しながら、ちょっと焦りました。
ようやく繋がるポイントを見つけて、この日記を書いています。
上の写真の雷鳥、今朝小屋のすぐ横の朝日神社の鳥居の近くを、親子7羽でヒョコヒョコ歩いていました。
「雷の鳥」と呼ばれるだけに、どちらかというと、お天気が悪い時に現れることが多いようです。
関東地方が、雨の影響で大きな被害を受けたとか。皆さんの地方は如何でしょうか?
台風の影響、最小限だったらよいですね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050905b.html
ひっそりしています。。。
2005-09-05
10日前には未だクルマユリが咲いていた 05.8.24
今日は、お客様ゼロ(この時間17:30なので、多分)。
台風対策で、「飛散物」は全部片付けましたから、小屋の周りは何だかひっそりしています。
よっしーが休暇で下山中なので、小屋に居るのはテツ・天神・みき子ちゃん・私の4人。
小屋の周りのイワイチョウが、そろそろ濃い黄色に染まってきました。
この台風が過ぎていったら、本格的な秋の訪れかな。
ひっそり、少し淋しい朝日小屋です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050905c.html
台風が近付いて
2005-09-06
今日の午後、ハクサンイチゲ
九州地方を中心に、大きな被害をもたらしている台風14号。富山県地方には、明日7日の午後最も接近するという予報が出ています。
今日の朝日岳周辺は、午前中はまさしく「嵐の前の静けさ」。お昼過ぎまでは風もなく、穏やかな空気が流れていました。
しかし、午後3時を過ぎた頃からでしょうか、風も強くなり、小雨もパラついて来ました。
今の時刻、午後8時半過ぎ。ピューピューと唸りを上げて強風が吹き付けています。
父の代のアルバイトのカズキ君から、心配して電話が入っていました。
今日は、蓮華温泉からのお客様がお一人。お一人だけだったので、私たちと一緒に夕食を召し上がってもらいました。
上の写真は、お昼に少し散歩をしていて見つけました。
未だ咲き残っているハクサンイチゲもありました。 もう、秋だというのに。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050906a.html
心惹かれて
2005-09-06
咲き出したばかり、ミヤマアズマギク
今日の午後、小屋の周りを歩きました。
雪融け直後の花、初夏の花、真夏を彩る花、そして秋が似合う花…。
この移ろいゆく季節に、いろいろな花たちが咲き誇っていました。
中でも、目を奪われ心惹かれたのが、咲き出したばかりのミヤマアズマギク。
その、愛おしいくらいの、淡い薄ピンク色。
じっと、飽きずに、ただ眺めていました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050906b.html
間違っていたら、本当にごめんなさい!!
2005-09-07
可愛らしく、今が満開 05.8.25
小屋の周りを歩いただけでも、本当にいろいろな花があります。
今その可愛らしい姿を見せてくれているのが、上の写真。すみれ科の高山植物には間違いありません。
8月末に写真に収めてからも、何度も何度も図鑑と照らし合わせて眺めています。昨日も、何枚も写真を撮って来ました。
多分、『キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)』だと思うのですが、お花に詳しい皆さん、如何でしょうか!?
似たような花に、「タカネスミレ」と「クモマスミレ」があります。どちらも生えている地帯が似ていて、花も同じような雰囲気です。
決め手は、花と葉の様子だと思うのですが、葉が柔らかな緑色をしていて、薄くて光沢がない様子から「キバナノコマノツメ」と判断したのですが。
間違っていたら、本当にゴメンナサイ!!
実は、いろいろとお花の写真を撮って来てはいるのですが、何しろ朝日岳周辺には何百種類のお花があるとのことで、図鑑と首っ引きでも名前がはっきりしない花も多いのです。(単に、私が知らないだけなんだけど)
そんなこんなで、間違ったら大変なので、日記に載せるのを躊躇していましたが、せっかく素敵な花たちを撮ってあるので、思い切って載せてみることにしました。
もし「違うヨ!」ということであれば、知人友人の皆さん、ぜひ教えてくださいませ。
また秋に朝日小屋を訪れたお客様、どうかその折にご指摘願えれば幸いです。
ひとつひとつ勉強です。
今までは「わぁ、綺麗!」「可愛いねェ!」で終わっていたのですが、この頃少し花の形や付き方、葉の様子などが気になり出しました。
それでも、再々…やっぱり「お花は難しい!」
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050907a.html