北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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いろいろあるけど。。。

2009-07-23

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今日の草刈り部隊  朝日小屋“最強トリオ”

 今日の草刈りは栂海新道を、とりあえず黒岩平まで。偵察をかねて草の伸びている場所から刈って来たようです。

 昨日に続いての草刈りなので、「早く帰って来るんだよ」と言っていたにも関わらず夕方遅くまでかかって、吹き上げのコル~黒岩平間を見てきたそうです。

 「鬼のような(!?)」…頼もしいトリオです。

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今日の朝日平から、白馬岳方面の眺め  コバイケイソウも

 今日は、久しぶりに朝から晴れ上がって、気持ちの良い朝になりました。

 なので、デジカメを持って小屋の周りをウロウロ。

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テント場の横では、ハクサンコザクラが満開です!!

 雨が続いたので、お花たちも元気が無いのかなと思いましたが、さすが自然の力は素晴らしい。あれだけの大雨強風でも、けっして勢いを失ってはいませんでした。

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前朝日をバックに、ハクサンイチゲ

 またまた週末がやって来ます。

 本当にもう、雨と風だけは勘弁してほしいな。。。

 夏が来てほしい、ホンモノの夏が。。。

こんな感じで、お待ちしております!!!

2009-07-24

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受付の様子  なかなか素敵でしょ!?

 昨秋以来の、先の見えない不況の影響もあるのでしょうか。
 梅雨が明けない不安定なお天気が、最も災いしているのでしょうね。
 そして、北海道での事故の影響も否めません。

 とにかくお客様の少ない、本当に少ない夏です。…今のところ。

 まさか、朝日小屋だけが「人気の無い山小屋」になってしまったわけではないと思うのですが。

 最近の登山者の皆さんの様子からすれば、朝日小屋のような「どこから行っても、遠い山小屋」は、とってもお天気に左右されやすいんです。

 今のところは、例年の『半分』くらいのお客様とご予約で推移しているよう…。

 今までに無いこと、エライことです。

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チングルマ  朝露の中で   09.7.23

 でもお花は、毎年と変わらず可憐な姿を見せてくれています。

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前朝日をバックに、ヨツバシオガマ   09.7.23

 小屋の受け入れ態勢も、万全にしてお待ちしています。

 一日も早く、梅雨が明けてくれればいいですね。待ち遠しいです。

お天気にな~れ!!

2009-07-25

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夕焼け その1  09.7.25  pm6:48

 今日の、夕焼けの様子

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夕焼け その2  09.7.25  pm6:49

 お天気にな~れ!!

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夕焼け その3  09.7.25  pm6:52

 夏空、や~い!!

花たちの様子は?

2009-07-26

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今日の様子  満開のニッコウキスゲ  小屋のすぐ傍で、朝日岳をバックに

 私たちの心配をよそに、お花たちはとっても「元気」です。

 小屋の周りも賑やかですが、今日雨の中をお出で下さった皆様は、それぞれ見事なお花たちの競演に感嘆の声をあげていらっしゃいました。

 小桜ヶ原では、ハクサンコザクラが満開を迎えていて、それはそれは素晴らしかったとのこと。

 蓮華温泉からの道も、見事だったそうです。

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今日の、ミネズオウ   今年は絶対に“当り年”

 でも、シーズン当初に予想していたよりは、お花の開花は「少し後」にずれて来ているように思います。

 連日の雨で、気温が上がらず、また日照時間も少ないからでしょう。

 この様子だと、8月に入ってもまだまだ、かなりお花が楽しめそう。

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今日見つけた、アズマシャクナゲ  前朝日岳の下で

 梅雨が明ければ、青空の下、可憐なお花たちが出迎えてくれそうです。

 

中学生も頑張るんだから、私たちも!!

2009-07-27

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彩雲  09.7.20

 明日は、地元の朝日中学校の学校登山予定日。

 ころころ変わる天気予報に振り回されながらも、夕方になって、どうやら実施が決定しました。

 自分の足で歩く中学生ももちろん大変ですが、引率の先生方、大勢の地元有志による講師の皆さんや保護者の皆さんのご理解の下、朝日町に一校しかない中学校の一大・年中行事であり、いろいろ気になるところです。

 明日は、中学生はカレーライスなど。

 以前、一般のお客様と同じメニューをしたら全然食べてもらえなくて、それからは中学校の登山会の日は、年に一度の「朝日小屋・カレー祭り」です。

 でも、明日お泊りの一般のお客様(中学校が来ていても、それでも良いから、どうしてもこの日しか予定が取れないからという皆様、数組のみ)には、いつも通りのメニューでお出しする予定。

 …今のところ、お客様のとっても少ない今シーズンです。

 (山開き登山会以来)今シーズンが始まって、初めての100人越えとなる予定の明日。

 私たちも、頑張らなくては。

 笑顔で、中学生たちを迎えます!!!

 明日、天気になぁ~れ!!!

 

中学生のみんなから“パワー”をもらって!!

2009-07-29

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帰路、一番スタートの女子はとっても元気でした!

 地元で唯一の朝日中学校の、2年生たちによる朝日岳登山が昨日今日と行なわれ、生徒約100名程と引率の講師・教師の皆さん合わせて25名、合計約125名による学校登山が終わりました。

 いくら地元とはいえ、朝日岳はもとより、「山」らしい山には登ったことのない中学生の集団登山ですので、生徒さん自身ももちろん、引率の方々には本当にいろいろご苦労様でした。

 大勢の生徒さんたちの目と心には、朝日岳が、そして「山登り」の世界はどう映ったのでしょう。

 いつも里から仰ぎ見ている地元の山、朝日岳。
 町名の由来にもなった山だというのを、初めて知った子どもたちもいることでしょう。

 最近は、地元の子どもでアルバイトをする子たちが殆どいません。淋しい限りです。

 いつか、ちょっと辛かった体験もきっと良い思い出になるかもしれませんね。

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少し遅れて出発した男子の時には、パラパラと雨が振り出しましたが

 それにしても、本当に良く頑張りました。

 中学生のみんな、またいつか、朝日小屋で。

 終わりになりますが、

 朝日中学校2年生の皆さん
 …本当に、良く頑張りましたね。朝日岳登山で力を尽くしたように、これからも勉学に部活動に、大いにパワーを発揮して下さい。

 保護者の皆様
 …天候が心配される中、さぞかし子どもさんたちのことがご心配だったことでしょうが、よく送り出して下さいました。山小屋からも、感謝申し上げます。

 校長先生はじめ、教職員の皆様
 …学校登山に、連続して「地元の山・朝日岳」を選んで下さり、本当に有難うございます。決して「楽でない山」のはずなのに、学校挙げてのサポート体制作りやら、子どもたちへの注意徹底等など、本当に大変な行事を良く決断して決行されました。感謝申し上げます。

 地元の応援講師の皆様
 …いろいろと大変だったことでしょう、本当にご苦労様でした。そして有難うございました。これからも、サポートよろしくお願いいたします。また朝日小屋で。

 

一夜限りの「朝日小屋・カレー祭り」

2009-07-29

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食堂入り口の様子  カレーは食べ放題で!

 本当は前日から仕込みをしたかった、シーズン中に一度しかない「カレーの日」。

 でも今回は、お天気が全く当てにならない状況の中で、もしかしたら当日朝のドタキャンもあるかもしれないということで、当日早朝4時に起きて天候を確認してから準備にとりかかるということになりました。

 朝4時は、薄暗い中でも白馬岳が見え、新川平野の街の灯りもどこ方面も全て見えて、バッチリの日。

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カレーの寸胴鍋の中を覗き込んでいるのは、番頭さん・ミゾテ

 それからみんな総動員での、カレー作り。

 じゃがいも 17㎏
 人参       5㎏
 玉ねぎ    20㎏  (玉ねぎは、ちゃんと炒めたそうですょ)

 美味しいカレーが、出来ていきます。

 そして夕食は、食べ放題の「カレー祭り」。食べないと、力が出ませんからねぇ。

 小屋のスタッフは、カレー作りと同時進行で、一般のお客様のお食事作りも。

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夕方、カレーが焦げ付かないように寸胴鍋をかき回しているのは、笑顔のP

 そんなこんなで、中学校登山の日の様子でした。

校長先生からのメッセージ

2009-07-30

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同じ日、中学生の子どもたちも見たはず 朝日平に広がるチングルマの群落 09.7.28  

 28・29日に行われた、地元・朝日中学校の学校登山の続報です。

 朝日中学校のN校長先生からメッセージが届きましたが、読んでいて涙がこぼれるような内容だったので、掲載させて頂くことにしました。

 N校長先生、あしからず。

…以下、原文のまま。

 先ほどはご丁寧に電話ありがとうございました。

 早速ホームページを開かせてもらいました。保護者の皆さんにまで気を遣っていただきありがとうございました。内容については明日生徒や先生方にも紹介したいと思います。

    - 中略 -

 私が本校に来て3年、生徒たちは、中学生らしい問題を抱えながらも、情緒的にとても安定して、様々なことに前向きに努力してくれます。これは、この朝日岳登山が大きく影響しているのではないかと感じています。

 私は登山はしませんが、将来ある子供達には、やはり、自分の力で挑戦し、自分の力の限界や可能性、周囲の温かい支えや自然の偉大さ、人間を越える大きな神秘を体感させる体験は私たち大人が準備してやらねばならないと思っています。

 また登山の機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

    - 後略 -

 以上です。

 …以下これから先は、私個人の感想です。

 …教育現場での様々な問題が指摘される中、事故があった場合の事を考えて、もし少しでも学校と先生方自身の“保身”のようなことを考えられるならば、もしかしたら今回は登山会を中止したとしても、非難は出なかったと思います。

 たとえ大荒れではないにしても、多少不安定な天候の中での実施に対して、保護者の皆さんから不安の声があったかもしれません。

 それら様々なことを考慮したうえで、最善のサポート体制を取りつつ、校長先生の熱い思いを貫かれた姿勢には、本当に頭が下がります。

 N校長先生は、実は朝日岳にもいらっしゃったことがあります。

 自然の偉大さや雄大さ、頑張ることの素晴らしさや熱い思いは、充分に持っていらっしゃる方です。

 N校長先生からのメッセージを読んで、学生時代に知った、私の大好きな言葉を思い出しました。

 『 学ぶとは、胸に真実を刻むこと。教えるとは、共に未来を語ること。』

 …中高年の皆さんが山に親しまれること、これは大いに歓迎します。

 …同時に、若い世代に、ぜひぜひ山登りの魅力を伝えていって下さい。お願いします。