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朝日岳方面遭対協の訓練
2004-05-15
越道峠〜魚止滝方面から望む 04.5.15
上の写真は、nyamaさんの撮影。
今日は、遭対協の春山訓練が行なわれました。
私も同行する予定でしたが、今朝になってどうしても抜けられない急な用事が出来、残念ながら、朝役場前の集合時間での“激励”だけになりました。
今回は、日曜日の天気予報がかなり悪いので、日帰りで越道峠から魚止滝方面への偵察となりました。
県警山岳警備隊から平野分隊長と谷口隊員を講師にお願いして、遭対協からは救助隊員が8名参加、雪上訓練や基本的な救助技術の確認などを行ったそうです。
nyamaさんにデジカメカメラをお願いしました。
上の写真は、越道峠付近から魚止滝に至るルート上の「朝日岳の全容がはっきり確認できる」“ビュースポット”からのものだそうです。
越道峠付近、そして山の雪融けもかなり進んでいるようですね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040516c.html
「隠れ家」
2004-05-16
遭対協訓練の出発式 役場前 04.5.15
昨日の遭対協の訓練が終った後、朝日町の山中のとある場所で反省会が行なわれました。
街の灯かりが見える、少し小高い里山の、杉の林に囲まれた中にあるその“別荘”(会館らしい?)は、まさに「隠れ家」に相応しい雰囲気があって、私はとても気に入りました。
私の亡父も、ぜひ一度その場所を訪れたいと思っていたはずなのですが、とうとう叶わぬままに終わっていました。
今度はぜひ秋に、そして雪の降った頃に、持ち主の方達にお願いして、泊めさせてもらいたいなと思っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040519a.html
訓練、そして。。。
2004-05-17
富山県警の、最新式「雪崩ビーコン」
今日17日は、黒部地区に所属する山小屋の組合の総会が宇奈月で行なわれました。
そこで顔を合わせた、阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんや“番頭さん”の中山さん、祖母谷温泉の“ジュニア”峰村君たちの、なんだか少し疲れたような顔…。
宇奈月では、ゴールデンウイーク中にあった事故に続いて、15日(土)にも同じ音谷という場所で山菜採りの方の遭難があり、3人とも出動していたそうです。
15日は、宇奈月方面遭対協も訓練を実施し、ちょうどその反省会の席に第一報が入ったとか。それから準備をして、夜中にかけて先発隊として黒部署所属の県警山岳警備隊員と泉さん、中山さん達が出動。
いったん撤退を余儀なくされ、早朝から今度は峰村君達なども含めて再び山へ。
新聞既報の通り、結局は山菜採りの方は遺体で発見され、その収容に夕方近くまで掛かったそうです。
一日かけてかなりハードな訓練をし、その晩に実際の事故で現場出動。先発隊は2時間余りの睡眠の後再び早朝から険しい現場へ。
15日夜に「雪渓を滑った」と友人に携帯電話を掛けてきたという遭難者。15日夜半から16日にかけては、かなり激しい降雨でした。
無事救出を願った家族の思いは届かず、捜索隊の必死の活動も空しく、遭難者は発見されました。
県警山岳警備隊はもちろん、宇奈月方面遭対協も、そして朝日岳方面遭対協のメンバーも、決して「本番」での出動が無いことを願いながら、一年を通して「訓練」に励んでいます。
未だしばらく山菜採りのシーズンが続きます。
行き慣れた地元の山とはいえ、くれぐれも細心の注意を払って山へ入られるようにして下さい。
隊員や関係者など、多くの皆さんの救助活動の実際の様子を間近かに見、また悲嘆に暮れる家族の様子にも接している、山小屋管理人からもお願いします。
遭難者の方のご冥福をお祈りいたします。 合掌
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040519b.html
嬉しい便り
2004-05-18
剱岳をバックに、春山警備中の古崎分隊長・谷口隊員と 04.5.2
母の日、去年アルバイトをしていた真理ちゃんから郵便が届きました。
「実家の畑の隅で新芽を出していたお茶を摘みました。朝日小屋の母、ゆかりさんへの“母の日”のプレゼントです。もうそろそろ小屋開けの準備で忙しくされている頃でしょうか。お茶を飲んで、ひと息ついてからがんばって下さいね」という手紙を添えて…。山開きにも来れそうだとのこと。当日は賑やかになりそうです。
彼女の優しい気遣いがとても嬉しく、ほろりとさせられました。本当に有り難う。
先週には、グリーンパトで活躍してくれたじっきーからも手紙が来ました。社会人となってから一年。どうしているかなぁと、折々に心配していた私です。
社会人一年目で生じた「迷い」や「不安」とも、彼女なりに真摯に向き合いながら、『仕事』に対して、緊張感の中にも充実感や達成感を見出し、少しづつ自信を持ち始めた彼女の様子が手紙の内容から感じられました。
いつも前向きな彼女は、きっとこれからも頑張ってくれるでしょう。
去年のアルバイトで、山小屋で稼いだお金を“握り締めて”ロシアでの留学生活へと旅立って行ったヨッシーからも、昨日葉書きが届きました。
留学生活もあと2ヶ月をきった彼、どうやら元気でやっているようです。
嬉しいことに、「朝日小屋の従業員・吉田秀樹」「今年も空きがあったら、働かせてくださいまし」としたためてあり、昨年小屋を下りる時の約束通り、今年も来てくれるようです。待っています。
それから、元・蓮華温泉アルバイトの千晶ちゃんからも掲示板に書き込みがありましたね。今年も山開き登山会に来てくれるようです。
やはり社会人となった彼女は、休みを利用して来てくれるので、いつもいつも忙しい時ばかりでゆっくり話している暇もなく、充分なもてなしもしてあげられずに心苦しく思いますが、こうやって毎年朝日小屋に通ってくれることを本当に嬉しく思っています。
また山開きではバタバタしているでしょうけれど、必ず声を掛けて下さいね!!
01・02年とアルバイトに来てくれた鮎美ちゃんからも、メールが入って来ました。U高校山岳部で活躍した彼女は、卒業後関西地区のお菓子の専門学校で学びました。
小屋に来ても、休み時間を利用してはとても美味しいお菓子を作って私たちに食べさせてくれました。今は、遠く離れた北海道の函館で就職しているようです。
時々は、日記も見ていてくれるのかなぁ…。遠いから難しいかもしれないけれど、山開き頃に来たいと書いてあったから、お休みが取れたら本当に遊びに来てネ。久し振りの再会を楽しみにしています。
みんな、有り難う。
なかなか返事も出さない「筆不精」な私ですが、みんなからの便りに励まされて、今年も頑張ります!
また、朝日小屋で会いましょう!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040519c.html
みんな、どうしてる!?
2004-05-19
慎ちゃんです!元気デス!! 04.4.9
上の写真は、4月に慎ちゃんがカナダから一時帰国した折、我が家へ寄ってくれた時の写真です。とっても元気そうでした。かなり頑張っているようですヨ!
HPに載せるのがとっても遅くなってしまいました。ゴメンなさい!
哲也、頑張っていますか?
さやか、少しは慣れましたか??
拓郎、たまには連絡してょ。
グリーンパトのみんな、元気ですか??また、遊びに来てね。
くーさん、そして貫さん。今年も会いたいですね。
綾花ちゃん、頑張っていますか?
由衣ちゃん、去年は「オニギリの素」有り難う!どうしていますか?
優ちゃん、どうしてる?山には登っていますか??
大志、合格おめでとう!学生生活には慣れましたか?山は登っているの??
茜ちゃん、いつから行くの?山開きには来れませんか??
祥滋、どうョ!?今年も来るんやろ??待っているからね!!
ヒーシー、元気でやっていますか?富山に来たら、連絡してね。
陽子ちゃん、今年こそ登って来てね。待っています!!
みっけチャン、どうしてる?また会いたいね。連絡して!!
裕子ちゃん、直子ちゃん。田植えには来たの??小屋で待っているからね。
ヒトホ、ミッチー。今年は3年生だね。どうしてる?連絡してネ!!
ヒロ、何とか言って来てょ。小屋へも一度くらい来れない!?
てらちゃん、もちろん山開きには来るんでしょ!?休暇取ってね!!
そして、孝太。
手紙有り難う。元気にしていますか?仕事はどうですか??
なかなか休みも取れないでしょうし、朝日小屋に来るとなると一日や二日ではダメだから難しいかもしれないけれど、でも待っています。会える日を楽しみにしています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040519d.html
ゆかりの「カンヅメ」…!?
2004-05-20
仕事、していました!!
上の写真は、黒部市内某所のS印刷さんの会議室。
今日の私は、この場所で朝から夜まで「カンヅメ」になっておりました。
この日記を読んでいらっしゃる方の中にも、もしかしたらご迷惑をお掛けしている方たちがおいでになるかと思うと心苦しいのですが。
実は…
亡き父を追悼する、「偲ぶ本」のようなものを作れたらと、生前お付き合い頂いた方々に原稿をお願いしてからかれこれかなりの月日が経ちました。
そろそろ、「あれは、一体どうなっているの!?」とお叱りにも似た“激励”もあったりして、かなり切羽詰った状況になってきました。
シーズンオフの暇な時にやっておけばいいものを、本当にギリギリにならないと動けない性格が、ここでも災いして関係方面にご迷惑をお掛けしている次第です。
そこで…
“見かねた”というか“業を煮やした”S印刷さんの会議室を提供してもらって、「カンヅメ」になりながら、文章書きやら打合せやらをしているというわけです。
家にいると、どうも「仕事」という環境にほど遠かったり、いろいろ電話が掛かってきたり、来客があったりと、まとまった時間を作れなくて困っていましたが、「カンヅメ」の中ではかなり集中できるので、ものすごく助かりました。
今日は“残業”もしました。あと何度か「ゆかりのカンヅメ」も、あるかもしれません。
とにかく、小屋へ入る前に目途をつけなくては…。
本が出来上がって、少しホッとするのは、多分小屋閉め時分だと思います。
原稿をお寄せくださった皆さんが読んでいらっしゃいましたら、この場をお借りしてお願いいたします。
「秋までには何とか形にしますから、もうしばらく猶予をください。よろしくお願いします!」
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040521a.html
富山県山岳連盟のマッキンリー遠征隊、今朝出発!!
2004-05-21
遠征隊、元気に出発!! JR富山駅にて
遠征隊の皆さん、左から
園川登攀隊長、湯浅食料係、野中装備係、河野会計係、谷口記録係
右は、インタビューを受ける永山隊長
(佐伯成司アドバイザーは、先発隊としてすでに出発)
今日は、北米大陸最高峰・マッキンリー(6,194m)登頂を目指す登山隊の出発の日。
入善署配属の県警山岳警備隊隊員・谷口和幸隊員の出発にあたり、朝日岳方面遭対協から役場事務局の坂口係長と私が、富山駅まで行って来ました。
早朝の出発にも関わらず、隊員の家族や、県岳連の木戸会長、県警山岳警備隊などの関係者をはじめ、大勢の見送りがありました。
永山義春隊長は、「天候が少し心配ですが、全員登頂を目指して、安全第一で頑張って来ます」と力強く話しておられました。谷口隊員他の皆さんもかなりリラックスした様子で、見送りの皆さんの激励に応えていらっしゃいました。
遠征隊は、天候の安定した6月上旬の時期に登頂を目指し、帰国は来月20日頃の予定だそうです。
「指一本、落として来られんがだぞ!!」
…家族はもちろん、関係者の皆さんの思いは同じです。
それぞれの隊員の皆さんが鍛えられた体力と精神力を持って、尚且つ、『山の神様』が与えてくださる“チャンス”にも恵まれ、全員登頂と無事帰還されることを祈ります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040522a.html
「早朝デート」、そして「朝帰り」
2004-05-21
谷口隊員と坂口係長、そして私 JR富山駅にて
そうなんです。
今朝は遠征隊のあまりの早い時間帯の出発に、最初は見送りに行けるかどうか、行こうかどうしようか、という思いもあったのですが、坂口係長と二人「やっぱり、朝日町を代表して行ってこんならんやろ!?」ということで話はまとまりました。
遠征隊の出発は、朝一番のサンダーバード大阪行き。富山駅発が6時15分でした。
車で行こうかとも思いましたが、とにかく朝が早過ぎて、富山まで出てもどこへも寄れませんし、電車で行ってすぐまた電車で“とんぼ返り”してくることになりました。
泊駅で、5時4分発の急行能登に乗った二人。坂口係長も私も、まだ少し眠そうです。私など、夜中に中途半端に起きてしまったものだから、せっかくお化粧でもと思いながらやっぱりいつもの“スッピン”(苦笑)。
谷口隊員には、「見送りに行く」とは伝えてなかったので、少々ビックリした様子。でも、喜んでもらえたようでした。
坂口係長、電車が近付いて来て谷口隊員にひと言。
「辛くなったら、恵振山の坂を思い出して頑張れ!!」
うんうん、なかなか朝日モンらしい激励の仕方。。。
納得してはみたものの、なんだか可笑しくなって笑いがこみ上げてきてしまいました(笑)。
「坂口さん、恵振山の坂ぐらいでマッキンリーへ行けるんやったら、私でも行けるかも。ハハハ」と笑い飛ばしてしまった私。
「だって、なんか言おうと思ったけど、オレの判断の基準はやっぱりイブリの坂なんやヮ」と坂口係長。
とにもかくにも、谷口隊員は無事に出発されましたし、坂口係長と私の“早朝デート”は約2時間半で終わりました。
泊駅に着いて知り合いにも会いましたが、「こんな早い時間に、何で電車から降りてくるの?」というような顔をされて「私たち、朝帰り!」と、“素直”に言ったような言わなかったような(爆笑)。
あら、かよちゃん(坂口夫人)ゴメンね!!
追伸
どうやらBBT富山放送局のニュースで、かなり大きくアップになった私の顔が写っていたらしい…。デジカメ写真を構えて、うろちょろする姿も…。NHKのニュースにも…。
あらあら。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040522b.html