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お詫びと訂正
2005-08-22
ミヤマリンドウ
先日この日記に掲載した花の名前が間違っていましたので、お詫びして訂正いたします。
20日付で載せました(訂正後21日付で再掲)「シロバナヨツバシオガマ」ですが、正しくは『エゾシオガマ』でした。
昨日、山形のYさんからお電話を戴きました。
「ゆかりさん、お久しぶりです。」と先日宿泊された時のお礼から始まったのですが、
「ゆかりさん、実は20日のシロバナヨツバシオガマの写真だけど、あれはきっとエゾシオガマじゃないかと思いますよ!確認してみてください。」
あぁ、「また、やっちゃったか!?」の思いが過ぎりました。。。
昨日も、花の写真を撮る難しさを書いたばかりなのに。。。
今回は、本当にうっかりミスでした。
白い花の写真を撮るのは結構苦労するのですが、案外うまく仕上がったかなという安心感と、一応花の図鑑を見て確認するのですが、いい加減に見ていた為でしょう。
正確には、
『シロバナヨツバシオガマ』は、「(ヨツバシオガマは)上唇は長さ7〜9ミリで、中ほどで曲がって先は長さ4〜5ミリのくちばし状にとがる。下唇は深く3裂する」
『エゾシオガマ』は、「上唇は細長く、尾状にとがる。下唇は浅く3裂し、中裂片はごく小さい」
…以上、山渓カラー名鑑「日本の高山植物」より転記
掲載した写真を見るとお分かりいただけると思いますが、葉も違います。
実は朝日岳周辺には、「シロバナヨツバシオガマ」も「エゾシオガマ」もあります。
図鑑による一般的な記述だけでは判断が難しい場合もあり、山域の他にも土質などの生育環境によって個体の様子が違っていたり、雑種が発生したりと、本当に花に詳しくなるのは大変だなあと思いながら毎回確認作業をするのですが、今回は思い込みもあり間違ってしまいました。
昨日も書きましたが、私は花に詳しくないので「もし間違った記述をしたら困る」という思いもあり、なかなか“ごく一般的な”花しか載せられないという『弱点』(!?)を持っているのですが、今回のことを教訓に、勉強を続けていこうと再認識した次第です。
Yさん、わざわざお電話戴き、本当に有難うございました。これからも、よろしくお願いします。
2001年、私が最初に管理人になった年の、『チョウノスケソウ事件』を思い出して、実は冷や汗が出た私でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050822b.html
走ってきた、N美ちゃん
2005-08-22
初秋の朝日岳に良く似合う、タカネトウウチソウ
時々、北又から日帰りで、この朝日岳を往復するお客様がお出でになります。
この軟弱な私でさえ(!)、若い時には経験しているので、体調さえ万全でごく軽装なら出来ないことはありません。
ただしそれも、一般的には北又まで車で入っての話です。
2日間のコースなので決してお薦めはしませんが、実際それくらいの力の持ち主は、シーズン中に何人かいらっしゃいます。
時々は、北又まで自転車を利用しての方もありますが、その時は余程体力に自信がないとできるものではありません。
でも、昨日は本当にビックリしました。
朝9時過ぎ、「ゆかりさん、お客さんです」という声で玄関に出てみると、なんとN美ちゃんがニコッと笑って立っているではありませんか。
聞けば、小川温泉元湯からマウンテンバイク(自転車の、それ用)で北又まで来て、そこから4時間弱で登って来たとか。
はぁ〜〜ぁ、さすがN美ちゃんといえばそれまでだけど、その体力もさることながら、それをケロリとやってのける気力というか、気持ちというか、それには本当に驚かされました。
小さな子どもさんが居て、家は自営業、自分も会社勤めで、ご主人のご両親と同居となれば、自分の好きに使える時間を作り出すのはかなり困難な状況だというのはよくよくわかります。
それをよくまぁ…、と話を聞けば、家を夜中の3時前に出発して来たとか。
ちょうど“お茶”をしていたので、一緒にコーヒーを飲みお菓子を食べて、帰宅時間が気になるのでしょう、さっさと帰っていった彼女です。
帰る姿が、また小走り。細い身体のどこにその体力と気力があるのでしょう。
「山の空気を吸いたかった」というその一念、ただ感心した昨日の出来事でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050822c.html
『チョウノスケソウ事件』
2005-08-23
色鮮やかに、ミヤマキンバイ
忘れもしない、あれは管理人になって初めての2001年の初夏。
管理人日記も始めて間もなく、とにかく何か花を見つけてその写真を載せなければと思っていた頃でした。
まだ小屋の周りにも雪が残っていて、写真に撮れるような花も数が少なかった時季でした。
テン場の公衆トイレの横に、白い可憐な花が盛んに咲いていました。
デジカメの写し方もまだまだおぼつかない頃でしたが、難しい白い花を何とか写真に収めて日記にUPしました。
図鑑で名前を探しました。
「あったあった、これこれ。これじゃないの!
…ほら、“チョウノスケソウ”!!」
小さく撮れた写真を載せました、花の名前付きで。
数日後、妹の立山室堂山荘に居る梅さんから電話が入りました。
「ゆかりさん、富山大学の○○先生から連絡があって、ゆかりさんのHPを見たら“チョウノスケソウ”が朝日小屋の周りに咲いているという情報が載っていたといって、室堂に電話がありました。もしそれが事実なら、大変な発見になります。本当ですか!?」
「えっ!?…確かめてみます」
もうその電話を受けた時には、頭の中は真っ白!!
『“チョウノスケソウ”って、そんなに珍しい花なんだ。。。』
(この認識の甘さが、そもそも間違いの始まり)
当時のアルバイトの哲也と、雨の降る中傘を差して、図鑑を持って現場に行ったのを覚えています。
「はぁ〜〜、全然、違う。。。」
もちろん、すぐさま日記のそのページは削除。室堂にも連絡を入れ、平謝りです。
後日談があります。
シーズンになって、小屋にいらっしゃったお客様に「朝日小屋の周りに、“チョウノスケソウ”が咲いているとHPで見たんですけど、何処にあるんですか!?」
「お客様、ゴメンナサイ。あれは間違いでした。穴があったら入りたいです!!」
「そうでしたか。何なら、“穴”掘りましょうか!?」
あぁ、忘れたくても忘れられない、『チョウノスケソウ事件』です。
ところで、何の花と間違ったかって!?
お恥ずかしい話ですが、同じバラ科の“ノウゴウイチゴ”です。いくらなんでも、花はもちろん、葉が全く別ですから、うっかりでは済まされませんよネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050823a.html
お天気が悪くて
2005-08-23
お餅を焼いて、休み時間 05.8.22
連日お天気が悪くて、でもこればかりはどうしようもありません。
動いている時働いている時はそうでもないのですが、休み時間になると寒くて、昨日はストーブを点けました。
大きなストーブを焚くほどでもないので、小さなストーブにしたら“まったり”してしまい、おやつにお餅を焼いて食べました。
昨日は、今シーズン最後となるであろう計30人のご予約があったのですが、お天気が悪くてキャンセル続出。結局12人の団体の他に4名様で、計16名様。
まぁ、もう夏のシーズンも終わりで、これからはずっとこんな感じです。
お餅を焼いてくれているショウジも、今日23日が下山日。一番忙しかった時を、約1ヶ月間頑張ってくれました。本当に有難う。
長期のアルバイトのみんな、そして私も、もう少ししたら交代でつかの間の休みを取ろうかなと思っています。
心身ともにリフレッシュして、残り約1ヵ月半を頑張ります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050823b.html
この4年間
2005-08-23
せめて、こんな空が欲しい 05.8.21
今年の夏を振り返ると、本当にすっきりした夏空にはめぐり会えてないような気がします。
7月中は、何とか雨が落ちない空が続きましたが、それとてスッキリしていたわけではないのです。
8月10日からは、朝だけは良くても、日中はガスったり、夕方からは雨・雨・雨。
前にも書きましたが、2年越し3年越しに朝日岳に恋焦がれていたお客様が今年は何とかお出でにはなりましたが、思い返せばこの数年、本当にお天気が良くないといったところが印象でしょうか。
昨年は、とにかく台風台風、それに豪雨が続きました。
一昨年もその前年も、雨が続いて散々な年でした。
もう4年も、そんな年の連続です。一体どうなっているのでしょう、と言いたくなりますね。
今年の日記、とにかく茜色の夕焼けがありません。載せられないのです。写真になる日がないのです。
せめてこれからの季節、秋晴れの日が続いて欲しいですね。祈っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050823c.html
山頂〜水平道周り〜小屋まで
2005-08-25
ガスの中、ひとりで記念写真 05.8.24
行って来ました!!…今シーズン初めての、朝日岳山頂。
なんて、大袈裟に書くほどのことではないし、まして管理人が山頂へ行っていないなんて、自慢にもならないし恥ずかしいことなのに。。。
でもシーズン最盛期の間は行けないんです、本当に。
昨日はご予約のお客様も少なく、もう今日がチャンスとばかり、朝から出掛けました。
いつも日記を書く時間帯に出発し、ちょうどお昼に戻って来たので、昨日は書けませんでした。「何かあったの!?」とご心配くださった皆さん、ゴメンなさいね。
7月13日に北又から上山してから、約40日ぶりに少し山を歩きました。シーズン最盛期の間は、まさに、「籠の鳥」ならぬ「小屋の中、特に、受付の中のゆかり」ですから(苦笑)。
さすがに40日も、座ってばかりの時間が多いとペースが掴めず大変でしたが、本当に気持ち良く歩いてきました。
もちろん、デジカメ写真もたくさん撮って来ました。残念ながら、山頂ではガスってしまい雪倉岳や白馬岳の写真は無いのですが。
でも小屋から山頂、そして山頂から水平道、そして水平道も、本当に花盛り!!
まだまだ当分、お花は楽しめます。
まだハクサンコザクラにも、シナノキンバイにも出逢えます。ハクサンフウロの大群落が待っています。そして、静かな朝日小屋。
この時季ならでは、の朝日岳です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050825a.html
さすが、北アルプス最北の山では
2005-08-25
未だ雪が残る、水平道にて 05.8.24
朝日岳山頂の直下では、例年のように未だ雪がかなりの量で残っています。(登山道には関係ありません)
そして水平道にも、登山道上には全くありませんが、道のすぐ横にも未だ雪はあります。
だから、雪融け後すぐに咲き出すハクサンコザクラもミヤマキンポウゲもシナノキンバイも、未だ咲いていました。クルマユリやニッコウキスゲも。
アオノツガザクラが、とても可愛らしく咲き誇っていました。
山が深くて緑が豊かで、雪が遅くまで残って、水が豊富だから花も素敵です。
やっぱりこの山は、本当に素晴らしい山だと、ひとり心の中で自画自賛しながら歩きました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050825b.html
ゆっくり、連泊のススメ
2005-08-25
大好きな、ハクサンフウロ 05.8.24
ハクサンフウロが、満開です。
小屋から山頂までの水源地辺りも、山頂から水平道への道でも、そして水平道でも群落となって咲いています。
今年お出でのお客様が、「本当に、素晴らしいデス!!」と絶賛されたのが良く分かります。この時季で、未だこのお花たちなのですから。
「写真を撮っていたら、動けなくなるんですヨ!」と、嘆きともうれしい悲鳴とも取れないような言葉を皆さん残していらっしゃいます。
以前、「お花を眺めすぎて」というタイトルで書きましたが、本当に皆さんのその気持ちが良く分かります。
そんな方は、ゆっくり連泊して朝日岳周辺を堪能されては如何でしょうか。そんなお客様がシーズン中に何人もいらっしゃいます。
お弁当と雨具を持って、お散歩に…。
朝日岳は、ぜひゆっくり歩いてもらいたい、山の中に居る時間を大切にしてもらいたい、お花たちをゆっくり眺めてもらいたい、そんな山です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050825c.html