北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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みんな、寝不足。。。

2005-09-07

よく見掛けるこの花も、可愛らしく愛らしいの画像

よく見掛けるこの花も、可愛らしく愛らしい

 台風の影響で、朝日岳周辺では昨夜からずっと強風が吹き荒れています。
 下からの連絡では、下界は殆ど雨風の影響もなかったとか。それでも、フェーン現象で蒸し暑く大変だということでした。

 午後6時現在、まだ風は吹いているものの、吹き返しの風ももうしばらく、今夜のうちに治まるのかなと思いますが。

 昨夜は、かなりの風でした。
 
 3階のアルバイト部屋は、かなり揺れたはず。1階の管理人室も、冬囲いはガタガタするし風の音が一晩中唸りを上げていました。

 朝のみんな。「どう眠れた!?」の質問に、「うつらうつら、寝たり起きたり」の返事で、バイトの3人も私も、かなりの睡眠不足です。

 でも、それくらいで、台風対策も厳重にしてあったので、今のところ被害はありません。

 皆さん、ご心配をお掛けしました。

 
 上の写真は、「モミジカラマツ」。
 白い花が糸のようで可愛らしい、きんぽうげ科の花です。

台風が過ぎて行って

2005-09-08

ガスの中、冬囲いを外す作業が続くの画像

ガスの中、冬囲いを外す作業が続く

 台風一過、秋晴れのすっきりしたお天気を期待していたのですが、朝から濃いガスの中。

 それでも、気を取り直して冬囲いを外す作業が始まりました。テツと天神が頑張ってくれています。
 
 小屋全体が板で覆われて、もう丸3日近く、暗い中での生活でした。
 発電機を止めると、それこそ真っ暗で仕事にもならず、お客様もいらっしゃらないとなれば、ただ布団にもぐり込むだけだったので、身体がおかしくなり気分まで滅入ってしまいそうでした(苦笑)。ヤレヤレ…。

 台風が過ぎて、本当に寒い朝になりました。
 今朝の気温、10度。風が冷たく感じます。

福井・石川・新潟、そして富山県の皆さんへ!!

2005-09-08

クロマメノキの実の画像

クロマメノキの実

 北陸三県、そして新潟県の皆さんへのお願いです!!

 蓮華温泉から、五輪尾根を通って朝日小屋へのコースを考えていらっしゃる登山者の皆さんへ、朝日小屋からお願いします。

 蓮華温泉登山口の出発時間を、出来ればもう少し早目にされたら如何でしょうか。

 前にも書きましたが、各コースから朝日小屋への所要時間を見ていますと、どのコースを取っても、以前の登山者に比べると、皆さん平均して1〜2時間多く掛かるようになったのではないかと思っています。
 
 特に、蓮華温泉からのコースでは、大体8時間以上、遅い方になると10〜12時間を要するパーティーもあります。

 それでも、蓮華温泉の出発時間が早朝6時前であれば、多くのパーティーは午後3時か4時頃までには朝日小屋に到着されています。

 しかし、北陸3県と蓮華温泉の地元・新潟県の皆さんに関しては、どうも『出発時間が遅い』という傾向があると思います。

 関東や関西、そして遠方の皆さんは、蓮華温泉に一泊されるか、あるいは夜通し車を走らせて来て蓮華温泉の駐車場で仮眠を取り、早朝に歩き出される場合が殆どです。

 しかし、福井・石川・富山・新潟県の皆さんは、地元での集合時間が朝5時とか6時、それから車で移動して蓮華温泉着。
 そうすると、身支度を整えて蓮華温泉を出発するのは7時か8時、遅い方になると9時出発という場合も。

 朝日小屋では、ご予約の段階で簡単なご住所(県名)をお聞きしているのですが、その時該当する県にお住まいの方には、集合・出発の時間を必ずお聞きするようにしています。
 
 そうすると、案の定、蓮華温泉の出発が「8時になりま〜す!」とか、割と平気で(失礼!)おっしゃる方がいらっしゃいます。

 どうでしょう。「地元の山」だから簡単に行けるというような感覚で、考えていらっしゃらないでしょうか。

 蓮華温泉からの道は、長いです。
 
 最初は、遊歩道のように快適な木道歩きもありますが、瀬戸川を越えて、白高地沢を過ぎてのカモシカ坂の登りは結構キツイ道のりです。

 また五輪の森を過ぎ、吹き上げのコルから上の朝日岳山頂までの登りも、疲れた身体にはかなり堪えるはずです。

 蓮華温泉〜朝日岳のコースは、私も大好きな道のりです。
 高山植物もとても豊富で、湿原ありお花畑あり、沢も何本も流れていて、雪倉岳などの裏からの眺めも最高です。

 でもだからこそ、歩行時間以外に休憩時間も多くなり長くなります。

 楽しいコースだからこそ、早目に出発して小屋に早く到着して疲れを癒し、明日の山行の力を養ってほしいものです。

 これからは、秋の深まりとともに、日の暮れる時間も早くなります。
 夏と違って、気候によっては午後3時を過ぎると辺りが薄暗くなることもあります。気温が急激に下がる場合もあります。

 
 どうか該当の県にお住まいの皆さん、楽しく安全な山旅にするためにも、ちょっと頑張って、少し早起きしてくださいませ。

 …朝日小屋からの、お願いでした。

ようやく、台風一過の空に

2005-09-08

どこまでも続く雲海に沈む夕陽の画像

どこまでも続く雲海に沈む夕陽

 朝方はガスですっきりしないお天気だった山の上も、お昼近くからは青空が広がりました。

 そして、雲海。どこまでもどこまでも続いていました。

 その雲海に夕陽が落ちて、今日一日が暮れようとしています。

 陽が沈んでしまう頃になると、風がとても冷たくてフリースやジャケットがないと寒くなりました。

 秋です。

番外編…今日は“外ご飯”!!

2005-09-08

夕焼けを眺めながら、至福の時の画像

夕焼けを眺めながら、至福の時

 丸3日間、台風14号を気にしながらの毎日でした。
 午前中に冬囲いを外し、ようやく暗がりから開放され、ホッ…。

 今日のお客様は、単独の男性ばかり4名様。
 どなたも足の速い方ばかりで、蓮華温泉から、そして一気に白馬尻からと、早い時間のご到着でした。

 早々に夕食をお出しして、さぁテツからの提案です。
 「ゆかりさ〜ん、今日は外でご飯してもいいですかぁ!?」

 とびきりのご馳走でなくても、雲海に沈む夕陽と、輝く山並みが眺められれば、もう本当に最高デス!!

 忙しかった夏の日々を思い出したり、これから訪れる季節に想いを巡らせたり。

 これから、山も山小屋も、夏とはまた違った(!)いい時季を迎えます。

週末と、来週のお天気は…

2005-09-09

夕焼けに染まる朝日岳と、朝日平の様子   05.9.8の画像

夕焼けに染まる朝日岳と、朝日平の様子   05.9.8

 台風14号が通過したと思ったら、もう15号が発生し北上しているとか。
 14号は九州地方を中心に大きな被害をもたらしたようで、続けて影響がないか心配です。

 今日は10名様ほどのお客様がいらっしゃいましたが、明日のご予約は3名様だけ。それも今日から連泊される方々のみ、というちょっと淋しい週末になりそう(?)です。

 
 来週のお天気が気になります。

 実は、13日〜1泊で、朝日小屋でちょっとした『イベント』(えっ、ナニ!?)があります。
 
 ごめんなさい、小屋にお泊りになるお客様にはあまり関係のない『イベント』なのですが…!?。

 当日まであと4日と迫り、そろそろ準備やら心積もりなどで、少しそわそわドキドキしている私です。

 出来れば、お天気に恵まれればいいな、と思っています。

夢を見て…

2005-09-09

小さな花の集団が可愛らしい、イワシモツケの画像

小さな花の集団が可愛らしい、イワシモツケ

 今朝は、どうしても布団から起き出せませんでした。。。

 昨日の夜、ちょっと気になるコトが2、3件あって、気持ちが落ち込んだまま横になりました。

 夜中に、珍しく亡父が夢に出てきました。
 温厚な父でしたが、夢の中に出てきた亡父は、今まで私があまり見たことのないくらいに怒っていました。

 何故怒っているのか、誰かと喧嘩でもしているのか、何も分からないのだけれど、声を荒げてキツイ顔をしていた父。

 今朝の私は、体調不良というよりは、とにかく寝覚めが悪くその気力が無く、お客様には申し訳ないと思いつつ、朝は「出掛けのご挨拶」が出来ず仕舞いでした。

 原因がはっきりしていましたし、もう自分できちんと解決するしかないと思い直し、「このまま布団の中に居たら、ホントに病気になってしまう!」と、起き出しました。

 夢の中の父は、何が言いたかったのでしょう。

 大きく深呼吸をしなくては。

雷鳥だって…

2005-09-10

首を持ち上げ、必死の形相で、親を捜すの画像

首を持ち上げ、必死の形相で、親を捜す

 今朝、久し振りに恒例の「朝のラジオ体操」をしました。
 
 体操の途中、「ピイィー、ピイィー」と啼く鳥の声。

 「あれっ、ねぇ雷鳥じゃない!?」
 「ヒナの声かねぇ…」
 「あれ、ホラそこにいる!」

 小屋のすぐ前の高山植物の草むらから出て来たのは、やっぱり雷鳥でした。
 かなり大きく成長してはいましたが、ヒナでしょう。親とはぐれたのか、3羽で必死になって啼いています。木道の上では、首を思いっきり持ち上げて、辺りを見廻しながら一層大きな声を上げていました。

 本当に「ピイィーー、ピイィーー」と可哀想なくらいのその声に、私たちも「親はどこょ!?」と捜しました。

 数分後、ようやくお父さんでしょうか、少し離れたところから凄いスピードで現れました。
 しかし、雷鳥はやっぱり「鳥目」か!?…近付いているのに、なかなか「遭遇」できず、私たちのほうがヤキモキしてしまいました。(ほっとけばイイのにね・苦笑)

 無事親元に帰ることができ、一件落着で、ホッ…。

 
 以前、「母親は山でも、子は育つ!」なんて題で日記も書きましたが、それぞれに頑張っている4人の娘たちのことをちょっぴり想った、そんな母の朝でした。