北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事 次の記事

緊急にお知らせします!!…その2

2001-07-09

 白馬水平道「水谷」付近の雪渓の様子

 「その2」…白馬水平道の様子

 白馬水平道を点検に行って来ました。それによると、一番懸念していた「水谷」の雪渓の様子ですが、やはり崩壊が予測され危険なので、安全が確認され夏道が通行可能になるまで「通行止め」とさせていただきます。ただし前回点検に行った時と比べると、予想以上に雪解けが早いので、7月中の開通もあるのではと思われます。

 白馬水平道の通行状況についても、朝日小屋にお問い合わせ下さい。

遊んでいるわけではありません!?

2001-07-09

 ザイルを使って、負傷者を担ぐ訓練

 決して遊んでいるわけではありません(笑)

 昨日も、県警山岳警備隊の古崎隊員から熱心にザイル操作等を教えてもらっていた救助隊のフレッシュマン・哲也。今朝も水平道の点検に出掛ける前に、昨夜の内容を復習していました。

 登山中に動けなくなった方を担いで搬送する時の、ザイルの使用方法やサポートの仕方等、いろいろな注意点を聞きながらザイルを操作。そのうち古崎隊員、「じゃ、ゆかりさん…」「えっ!?」……それが、この格好です。我ながらなんともいえない姿です(笑)

 担いでいるのはもちろん哲也、負傷者のマネをして担がれているのは私、そしてそれらしくサポートをしているのは古崎隊員です。

 くれぐれもシーズン中はこんなシーンがないようにと切実に願っている、救助隊員・哲也と、私・管理人です。

白高地沢の橋の様子

2001-07-10

 2本の橋が流され、それぞれ岸に

 今日哲也が、流された白高地沢の橋を確認に行きました。

 それによると、念のため木にロープで縛り付けていた最初に架けた橋は辛うじて岸にあり、またお客様が「完全に流失していましたよ」と知らせて下さった後から架けた丸太の橋も、何とか岸にへばり付くように残っていました。

 しかし、それらを支えていた肝心の「蛇籠(ジャカゴ)」は、増水した川の中でほぼ土台から崩れてしまっているのが確認されました。昨年はシーズンを通して多少の雨でも流失する事はなかったのですから、今回の雨の勢いが想像出来るようです。

 また、何度か確認していた時とは、川の流れが多少変わっていたということです。降った雨だけでなく、雪解けでかなり水量が増して想像以上の自然の力だったことが分かります。

 天候次第ですが、早ければ明日にも再度橋を架けに行きますので、その状況はまた皆さんには必ずご報告します。

今日も一日ドタバタと…

2001-07-11

 朝日小屋は水が豊富…タンクからオーバーフローしています

 哲也は今朝早く白高地沢へ橋架けに出掛けましたので、私は一人ドタバタと。何をしていても忙しい一日でした。

 お陰様で、お問合せやご予約の連絡などの電話も何本も掛かってきますので、掃除機をかけている合間やお客様の夕食の用意をしながらメモを取ったりと、やはり一人での留守番は忙しかったです。

 小屋開けしてからちょうどひと月。やっとここが自分の居場所らしく、気持ちも行動も少しづつ落着いてきたように思います。今は本番前の心地よい緊張感かな(!?)、それとも「嵐の前の静けさ」を感じているのでしょうか(笑)

 5日に登ってきた時と、頂上までの「お散歩」の時が最高のお天気だったせいでしょう、顔が日焼けの後でモゾモゾしています。元々色白ではないので自分ではそれ程思わないのですが、「ゆかりちゃん、真っ黒だね!」と言われます。このまま夏を迎え、秋になったらどうなるのか、チョッと心配。そう言いながらも、クリームを塗ろうなんて気もないくせに…(笑)

 今日もまた漁り火がロマンティックです。7日の七夕には見えなかった街の明かりもステキです。では。

白高地沢に再び橋が架かりました

2001-07-11

今朝の前朝日の様子。ずい分雪も少なくなりました。

 今日の作業で、白高地沢に再び橋が架かりました。

 詳しい様子は、明日哲也が帰り次第またUPします。

白高地沢に再び橋が架かりました。

2001-07-12

  5人が一日掛かりで完成させた新しい橋

 昨日、白高地沢に再び橋が架かりました。

 哲也と室堂からの応援部隊が総勢5人で丸一日かかって作業を行った結果、今月6日の雨で流失したと思われる橋は、ほぼ元の位置の近くに再び架ける事が出来ました。

 土台となる蛇籠(ジャカゴ)が流されていた為、川原で石を拾って籠に詰める作業から始まり、かなりの力仕事だったようです。また、天候があまりよくない為に急いで完成させる必要もあり、5人の男性が「ヘトヘト」になるまで頑張ったそうです。 

 お陰で、前回の橋に負けないような立派な橋が完成し、これで「渡渉」の不安と心配はなくなりました。

 哲也は10日に日帰りで白高地沢の様子を確認に行き、また昨日は夕方まで作業。そして今日は雨風の中を朝日小屋まで戻り小屋の仕事…、と結構キツかったようです。「登りの哲也」と呼んでくれと言っていたわりには、小屋に着いての第一声は「疲れたぁ…」(どうやらお腹が空いていたようですが)。

 室堂から応援に駆け付けてくれた梅さんはじめ、作業してくれた皆さん、本当にご苦労様でした。今日はゆっくり休んでください。

 この橋は今シーズン中は大丈夫だと思っているのですが、また時々点検に行くつもりでいます。白高地沢の橋について何か情報がありましたら、朝日小屋までお知らせください。

 では。