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山小屋の生活
2007-06-27
焼きそばやお肉を焼いて 今日の夕方
毎日毎日、同じメンバーで居る生活。
寝ても醒めても、醒めても寝ても。
それが、山小屋の暮らしです。
テレビを見ることもなければ(テレビは有るけど、自家発電だから時間の制約もあるし)、休み時間も限られている毎日。
ショッピングに出掛けることもなければ、ドライブもデートも無い。本屋に立ち寄ることも無く、ネオンを見ることも無いわけで。
そんな朝から晩までの生活に、どう変化を持たせるか。
お客様がいらっしゃるようになれば、毎日張り詰めた時間も始まるのですが…。
小屋開け直後で夏山ハイシーズンの準備に追われる今頃と、超多忙な夏山最盛期が過ぎていった秋の始まりの静かになりかけの頃が、一番ホッとしているようで、でも実は単調な毎日の繰り返しなのです。
そんな毎日を、みんなでどう楽しく、充実して送るか。
この数日忙しい仕事に追われるアルバイトのみんなで、今日の夕食は、ちょっと「アウトドアっぽく」バーベキューをしました。(…実は、アウトドアの真ん中にいるのだけど)
加えて、力仕事の連続になった今日の男子たち。「焼き肉が喰いてぇ!」と口にする若者・タイガの希望もあって、今夜は肉だらけの夕食デス。
これからの3ヵ月半、仲良く、チームワークよろしくお互い頑張る為に、これもとても必要な時間なのですょ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/06/d20070627b.html
これから下山します!
2007-06-28
今朝の朝日平 未だ陽の当たる前
今日は、これから下山します。
次回ヘリコプターの物資調達が、私の任務。
ヘリコプターの予定が急に変更になり、日程が早まったのでかなり慌ただしくなりそうです。
調子よく書いていたこの日記も、私が再び上山して来るまで、残念ですがしばらくお休みになります。
下に下りても、立て続けに会議が入っていたり、とにかく買出しに“東奔西走”になりそうで、しかも雲上の気温と地上の暑さのギャップがかなり不安材料…。
小屋の仕事は、頼もしいアルバイトのみんなに任せてあります。
ご宿泊予約のお電話なども、私が留守でもお受けできますので、大丈夫です。
上山予定は、7日辺り。
では、行って来ます!!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/06/d20070628a.html
小屋に戻りました!!!
2007-07-09
咲き始めたばかりのチングルマが迎えてくれた 夕日ヶ原
今日の夕方、予定より2日遅れて、やっと小屋に戻って来ました。
先月28日の下山以来、11日ぶりです。こんなに小屋を空けていたのも初めてかもしれません。
ヘリでの荷揚げは7日、予定通りに終了することが出来ました。これで夏山ハイシーズンを迎える準備がようやく整います。
なんだかんだと用事を足していたら、北又出発が午後になってしまいましたが、一人でゆっくりと(というか、やっとかっと…)登って来ました。
長い間留守にして、アルバイトのみんなにも迷惑を掛けていましたが、これからは“社長”もガンバリマス!!!
とり急ぎ、帰って来たご報告まで。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070710a.html
ただただ忙しかった、今日の一日
2007-07-10
今朝の朝日平 10日余りで、かなり雪が融けて
7日にヘリの荷揚げがありました。
今回は、約7トンのシーズン用物資が荷揚げされました。
朝日小屋は、年に2回から3回、ヘリコプターでの物輸をしています。(3回目は、秋までの物資調整として)
ヘリコプターで何トンもの荷物が運ばれてくると、それを片付けて小屋が落ち着くまでには、大概1週間近くを要します。
お陰様で今シーズンは、アルバイトのメンバーが揃っていて、“社長”が居ない間にも片付けが順調に進んでいて、有り難いことですね(微笑)。
私も、久々の小屋仕事をこなして、帰って来たことを実感しました。だって、小屋開けしてから1ヶ月になりますが、その半分以上を留守にして下にいたのですから…。
今週末のお天気が気になりますが、小屋の周りの雪融けも進んでいます。早く梅雨が明けて、本格的な夏山模様がやって来て欲しいです、ネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070710b.html
「白高地沢」の仮橋が架かりました!!
2007-07-11
蓮華温泉方面、「吹き上げのコル」付近から下部、現在の様子 07.7.9
昨日、新潟県糸魚川市役所から連絡が入り、蓮華温泉方面の白高地沢に今年も仮橋が架かったという報告がありました。
また、未だなかなか蓮華温泉近くまでは登山道の点検に行けていない状況ですが、9日には、朝日小屋のアルバイトが「吹き上げのコル」から八兵衛平付近までを歩き、雪渓が残る箇所にベンガラでマーキングをしてきました。蓮華温泉方面では、いつも最後まで雪の残る箇所です。
上の写真を見て頂いてもお判りのように、雪は未だ例年並みに残っています。
夏道が雪で覆われている所も、あります。
「吹き上げのコル」から下部では、夏道どおりにマーキングをするとかなり急斜面になるので、少し夏道を外してベンガラを撒いてありますが、ご了承下さい。
お客様が入っていらっしゃるこの先は、なるべく雪の融け具合を確認しながら、頻繁に登山道の点検に出掛ける予定でいます。
ご質問などありましたら、直接朝日小屋にお問い合わせ下さいませ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070711a.html
同じ北アルプスでも、それぞれの山域で…
2007-07-11
同じく「吹き上げのコル」から下部の様子 07.7.9
最近の報道によると、北アルプス一帯でも、2,500m以上標高のある山域では、かなり残雪があるということが報告されているようです。
朝日岳周辺ではどうでしょう。
今週末には、富山県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協のメンバーによる「夏山事前パトロール」が行なわれ、この朝日岳周辺については、どのルートに関してもその様子が判明する予定ですので、確実なことはその直後にお知らせしたいと思います。
ただ、朝日小屋のアルバイトが小屋の周辺の登山道を確認し、また各方面からの情報を元に判断する限りでは、朝日岳周辺だけに関して言えば、残雪は例年並みかあるいは少しだけ雪融けの速度も進んでいるような気もしています。
ただし白馬岳周辺の山域では、白馬岳もそうですし、白馬乗鞍岳や白馬鑓温泉等などでも雪は例年と比べてやや多めで、花の開花状況も例年より1週間から10日程遅れているとのこと。(本日、白馬鑓温泉からの情報)
朝日小屋前・朝日平の写真も昨日載せましたが、雪はかなり融けていったのですが、気温がなかなか上がらないからでしょうか、お花の開花もこれからといったところです。
同じ北アルプスでも、山域によって、また標高によって等など、様々な条件によって雪の残り方に差が出ているような今年の状況のようです。
入山に際しては、くれぐれも山小屋や関係機関などからの情報収集に努めて下さいますよう、お願い致します。
ちなみに、今夜の私はフリースの上着を着て、未だその上にダウンのジャケットを重ねているのですょ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070711b.html
「水平道」の通行について
2007-07-11
「水平道」、最近の様子 07.7.9
一昨日(9日)には、「水平道」の様子も確認に行って来ました。
上の写真は、水平道途中です。
まだまだ雪はありますが、例年の同時期に比べても決して多すぎると言うことはありません。
また雪の多かった昨年には、登山道上に“垂直の壁”が出来ている箇所などがあったのですが、今年は歩行に支障をきたすような急斜面も、今のところ見当たりません。
「水平道」が通行可能かどうかについては、この3連休前の13日朝までの様子を見ながら、通行可能かどうかの判断をしたいと思っています。
雪倉岳側の分岐地点(頂上廻りと水平道廻り)に「通行禁止」の立て看板があるかどうかを確認の上、ルートの判断をしてくださいますよう、よろしくお願い致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070711c.html
北又コースは、花盛り!!!
2007-07-11
イワハゼ(別名・アカモノ) 恵振山 07.7.9
9日、北又から恵振山から夕日ヶ原のコースを一人で歩いて来ましたが、北又からのコースは、今、そしてこれからがお花の一番良い時ではないでしょうか。
上の写真は、イワハゼ。この可憐な花が、本当に今が盛りとそこここに咲いています。
6月末の下山時に咲き誇っていたオオサクラソウも、まだまだ咲いています。
ギンリョウソウ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツバメオモト、ミズバショウ、サンカヨウ、キヌガサソウ、ツマトリソウ、キヌガサソウ、ミツバオウレン、ハクサンイチゲ、シラネアオイ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ…
そして夕日ヶ原に来ると、6月末には未だ余り顔を見せていなかったハクサンコザクラやチングルマもあちこちで咲き始めていて嬉しくなってしまいました。
朝日岳へ至るルートにはいくつもあって、その中で「北又コース」は地味な印象もあるのかもしれませんが、今のこの時期、なかなか白馬岳や蓮華温泉からのコースは入山が難しい(残雪の関係など)かもしれませんが、その点「北又コース」はすでに山開き登山会が終わり整備がされているということからも、歩き易くなっていると思います。
北又から恵振山の坂を、静かに、お花たちに逢いに登ってみるのもぜひお勧めです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070711d.html