前の記事
次の記事
すべては、想い出とともに
2004-10-20
来シーズンまで… 04.10.13
小屋閉め・下山からちょうど1週間。
「皆さん心配していらっしゃるんだから、無事に“帰還”したことを早めに書いたほうが…」
そう思いつつも、例年の如く『放心状態』からなかなか抜けきれず、ご報告が遅くなりました。
13日の夕方、“小屋閉め部隊”全員無事に下山しました。
「今シーズンは、初雪も見られず、小屋前での初氷もなく、ちょっと淋しかったネ」などと、小屋番らしくない(!?)センチメンタルな話もしていたのですが…。
13日の下山時に降っていた冷たい雨は、その後14日午後から15日早朝にかけて雪に変わり、北アルプスの峰々は見事に雪化粧したのでした。
立山天狗平辺りで一時20センチ以上もの積雪になったということですから、一日遅ければ、私たち“下山部隊”ももしかしたら大変な目に遭っていたかもしれません。
朝日小屋周辺では、小屋が開いている間には例年のような「うっすら、雪化粧」がなく、いきなりの初雪・初冠雪となりました。
季節は廻り、すべてはたくさんの想い出とともに、そっと真っ白な雪の中に包まれていきます。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041020a.html
よっしー、ガンバル!!
2004-10-20
恵振山3合目にて休憩 04.10.13
上の写真は、3合目で休憩中の“よっしー”と、荷下げの「逆ボッカ」荷物です。
アルバイト2年目の大学生・よっしーが、小屋閉めの応援に来てくれました。
管理人1年目のシーズンに、「小屋閉め・大失敗の巻」をやらかしてしまった私(!?)。
それから毎年、周囲からは無事に下山して来られるか疑いの目を向けられてしまっているので(!!)、シーズン最終盤になると、それはそれはいろいろと気を付けているのです(苦笑)。
特に、下山時の各自の荷物が多くならないように、小屋閉め直前になると、計画的に余分なものから荷下げするようにしています。
しかし、それでも小屋閉めの日でないと降ろせないものがあります。
『公衆電話・本体』もそのひとつ。
某公衆電話会社からの“借り物”である電話機本体は、シーズンが終わると会社へお返ししてきちんとメンテナンスをしてもらい、また翌年の小屋開けの時にへりで荷揚げしてくることになっています。
あの緑色の公衆電話は、小屋閉めの前日午後まで繋がるようになっていますから、本体は下山のその日に人力で荷下ろしします。
その重さ、16キロ。
ズシリと、足と腰に重い…。
今回その役目を買って出てくれたのが、よっしーでした。
そして…よせばいいのに、「ゆかりさん、余っているビールをひと箱担いで行ってもイイですか!?」
公衆電話、16キロ
缶ビール1ケース、8キロ強
自分の荷物少し
それでも、合計30キロ近くあったでしょう。
「そのビール、手分けして持とうか!?」
みんなの言葉にも、よく頑張って最後まで荷下げしました。
下宿に持ち帰ったビール、さぞ、美味しいビールでしょうネ!!。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041020b.html
“ずっこけ”3人組も…
2004-10-20
左から、4年目・祥慈、新米・竜士、四女・結 04.10.11
連休に小屋閉めを手伝いに来てくれたこの3人組も、荷下げに活躍してくれました。
途中いろいろあったようですが…(苦笑)、余った冷凍食品など、かなり重い荷物を下ろしてくれました。
小屋ボッカらしくない祥慈、なぜか一年目にして地下足袋姿の竜士、そして体育会系でもないのに“強い”娘の結…でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041020c.html
今夜放送の「にんげんドキュメント」
2004-10-22
朝日小屋上空付近を旋回する、富山県警ヘリ「つるぎ」 04.9
今夜、22日(金)の夜11時から、NHKで放送される「にんげんドキュメント」を見ようと思っています。
今回は、富山県警山岳警備隊の隊員たちの姿を捉えているそうです。
山岳警備隊員として2年目を迎えた一人の若者の取材を通して、厳しい訓練に耐えながら日々の職務を続ける山岳警備隊のようすを伝える番組作りとなっているということです。
日頃、山岳警備隊員の皆さんの姿を間近かに、目のあたりにしている者としても、ぜひそんな隊員たちのその苦労やようすを全国の皆さんに見ていただきたいと思います。
たしか、私が立山室堂辺りをうろうろしていた今春5月に取材していたのも、たしかこの番組制作のためだったのかもしれません。
今夜、必見です!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041022a.html
追い込み中!
2004-10-22
雨にうたれながら、まだ一輪咲き残っていたコイワカガミ 04.10.13
小屋開け前から「いくらなんでも、もう仕上げなくては!」と取り組んでいた『下澤三郎を偲ぶ本』作り。
やっとのことで、どうにかラストスパートをかけられる段階にまでこぎつけました。
編集の方や印刷屋さんに、校正のためにわざわざ朝日小屋までご足労頂いたのが7月中旬。
例年ならヒマを持て余している9月には手が空いて、残りの仕事もはかどると高をくくっていたのですが。。。
それこそ何にも手をつけられないまま、下山。
昨日も「カンヅメ」になって、最終校正に向けての追い込みをしていました。
いつまでも「放心状態」なんて言っていられません。
がんばらなくっちゃ!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041022b.html
「朝日小屋ボッカーズ」と「朝日小屋エプロンズ」
2004-11-01
練習のあとで、一緒にお昼を食べる 04.10.30
なんで、こんなハメに…!?
そうなんです。11月7日に開かれる「朝日町民駅伝」に、ナント朝日小屋から2チームもエントリーすることになってしまい、連日私の周囲はかなり盛り上がっている様子。
「朝日小屋ボッカーズ」と「朝日小屋エプロンズ」
この駅伝に、2チームも出場するなんて絶対、前代未聞です!!
全区間は6区間。女子チームは5区間を走ります。
「ボッカーズ」は朝日小屋にご縁のある男子の皆さんが中心で、アンカーだけは女子。我が家の四女・結が走ります。
「エプロンズ」は、その名のとおり、朝日小屋週末従業員の皆さんが中心の女子チームで、5区間を走ります。アンカーは…私…。
2年前にも朝日小屋で1チームを出したのですが、昨年はメンバーが集まらず出場を諦め、もっぱら「遭対協チーム」の応援に廻りました。
今年は何だかかなり盛り上がっていて、各自連日の練習に励んでいます。
完走すら危うい、一番心配な私はといえば、ナンダカンダと言い訳をしては、2年前のように練習もせずにぶっつけ本番といこうかと思っていたのですが…。
わずか2.75キロの下り坂、アンカーとしてはカッコよく最終区を走り抜き、笑顔でゴールといきたいところですが、どうやらそんなにうまくいくはずもありません。
みんなが貯金してくれた分を、パーッと使い果たしてしまって、ヨレヨレになってのゴールとなりそうです。
どうなることやら、…ガンバリマス!!(苦笑)
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/11/d20041101a.html
張り切る「エプロンズ」のメンバーに乗せられて
2004-11-01
上り坂の長いコース、3区3.6キロを走る“亀ちゃん”です 04.10.30
10月30日の土曜日には、メンバー5人で、コースの下見を兼ねて試走しました。
朝日町民駅伝に出よう!!
…これは、小屋閉めにみんなが集まった10月12日、朝日小屋の食堂で決まった話なんです。
ワイワイガヤガヤ盛り上がった中、なぜか亀ちゃんが「私、実はランナーなの」ということから、話は駅伝の話題に。
でも「社長」の私は、ぜんぜん知らなかったんです。そんな話になっているとは…。
2年前に、面白半分に出場して、「エライ目」に遭った私(苦笑)。中学時代に少し位長距離が走れたなんて、そんなものでは、どうにもならないなんて思ってもいなくて。
「身の程知らず」とは、このことでした。
でも、あれよあれよと話はまとまってしまい…。
10月中旬から、「エプロンズ」のメンバーは(私以外)連日走っているというから、本当に立派です。
nyamaさんの奥さん・直美さん、亀ちゃん、BANちゃんの奥さん・薫さん、ひろみちゃん、そして私。
女子は、1区間短い「5区間」です。
つまり、6区間を走り抜く体協チームや他のクラブチームと比べると15分位の貯金をもらっているはずなのですが、とにかく遅い遅い私がアンカーに控えているので、きっとその貯金を使い果たしてしまって、ビリになってしまうのではないかという懸念が大いにあるのですが、とにかくここまで来たら“ヤル”しかないですね!
と言いながら
ううう。。。どうしよう。。。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/11/d20041101b.html
季節
2004-11-02
真っ赤な実をつけた、ツルリンドウ 04.1013
今日、山を下りて来てから初めて本屋へ行った。
来年のカレンダーが、所狭しと並べられていて、かなり戸惑った。
山を下りて来てから20日、初めてお菓子屋さんに立ち寄った。
クリスマスケーキの見本と予約のポスターが貼られていた。
そういえば、年賀状の発売ももう始まっているらしい。
「浦島太郎」の身としては、何だか少し気ぜわしい…。
山の上にずっといると、周りの景色で季節の移り変わりを感じることはあっても、何か“物事”があって「今日から」という節目を実感することは無い。
ずっと小屋にだけ居ると、夏休みの始まりもなければ、贅沢なのだろうが「夏は暑い」という感覚もなくなってくる。
お盆も、お墓参りもない。
夏休みの終わりで、子ども達が宿題に追われる姿を目にすることもない。
そして秋。
山では、その秋も短くて、時には秋と冬が交互にごちゃ混ぜに感じられることも。
今年の11月は大きな行事が続いて何だか忙しく、どうやら山へは行けないかもしれない。
ずっと下界にいた時には少々鬱陶しかった節目節目の行事は、本当は大切なものなのだろう。
きっと、あっという間に“師走”。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/11/d20041103a.html