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栂海山荘周辺の様子
2004-04-27
22日は、こんなにいいお天気だった!!
上の写真は、22日夕方に到着してから栂海山荘の周りの除雪に精を出すどんがら山の会の村山さんです。
坂田峠〜白鳥山〜犬ヶ岳までの栂海新道ですが、昨年と比べると場所によっては少し残雪は少な目かと思われます。
しかし、「全く少ない」というわけでもないようです。
また今回のように、春山も気象条件によっては一転して冬の様相に逆戻りし降雪もあるわけですから、夏に近付いて残雪の様子がどうかというのは、もう少し経ってみないとなんとも言えないかもしれませんね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/04/d20040428e.html
「安全登山技術研修会」
2004-04-28
越道峠直下を行く 04.4.25
栂海新道から帰った翌日、25日には大蓮華山保勝会主催の「安全登山技術研修会」が行なわれました。
これは、6月末の朝日岳山開き登山会でリーダーやサブリーダーを務める大蓮華山保勝会の会員が、安全な山開き登山会の実施の為に、雪上での登山技術の習得を図ろうと毎年開いているものです。
当日は、保勝会から蓬澤会長以下15名が参加。県警山岳警備隊からは平野分隊長と谷口隊員を講師として迎え、小川温泉元湯から先の小川本流から越道峠付近を中心に実施されました。
前々日からの週末に降ったと思われる新雪を踏みしめながら、小川本流の谷に入りました。途中までは徒渉もしながら谷の中に沿って歩きましたが、上部では雪塊がかなり残っていて危険な箇所もありましたので、杉や雑木が植わっている斜面に上がって時に新雪の中をラッセルするような形で進みました。
休憩地点では、警備隊員の方たちから繰り返しロープワークを教わったりしながら、一路越道峠を目指しました。
途中の訓練を挟んで歩き初めから2時間半程で、越道峠に到着。
昼食を挟んで、再び警備隊員の方からロープワーク、雪上での登山者の安全の確保や補助の仕方、各種用具類の説明や使い方、ザイルの使い方や支点の取り方について等などの講習が行なわれました。
越道峠での積雪は未だ約2m以上はあります。谷筋や影になっている箇所では、もちろんそれ以上の残雪があるようです。
週末からの新雪は、小川温泉元湯を出てすぐの林道でも見られ、また越道峠付近では平均して約15cm程はあったでしょう。
芽吹き始めたばかりの眩い新緑と残雪の織りなす素晴らしい春の光景の中で、6月末の山開き登山会に向け、有意義な講習会となりました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/04/d20040429a.html
間近かに
2004-04-28
越道峠から望む 04.4.25
抜けるような青空の下、どの峰々も眩く輝いて見えました。
写真は、越道峠から見た恵振山と、その奥には雪煙を上げる朝日岳。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/04/d20040429b.html
お世話になります!!
2004-04-28
県警山岳警備隊のお二人です!
今シーズンもお世話になります、県警山岳警備隊のお二人をご紹介します。
右は、前任の古崎分隊長に代わって着任された、平野正樹分隊長です。大沢野署から異動になられました。
左は、引き続きお世話になります、谷口和幸隊員です。5月21日からは約1ヶ月間にわたり、マッキンリーへ遠征される予定です。
若いお二人。いろいろと大変だとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/04/d20040429c.html
ゆかりの連休は…『山』
2004-04-29
白鳥山から朝日岳方面を望む 04.4.21
今日から“大型連休”が始まりました。
私はこの連休、また山に入ります。
今日29日〜5月2日までは、立山室堂・剱沢方面へ。
そして、5月3日〜5日までは北又へ行って来ます。
またまた日記のお休みが続いてしまいますが、ひたすら「勉強」ということで、どうぞお許しください。
連休が終わると、いよいよ小屋開け準備本番です。それまで、『山』に…。
では、行って来ます!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/04/d20040429d.html
陽春の候、立山室堂から剱沢へ
2004-05-07
陽春に輝く剱岳をバックに 04.4.30
天候にも恵まれたゴールデンウイーク前半は、立山室堂から剱沢へと行って来ました。
自分の小屋開け前、シーズンイン直前の“ご挨拶”(!?)を兼ねての3泊4日の山行きでした。
今回は、阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さん、白馬村でガイドをしている永井さん、阿曾原のアルバイト・妙ちゃんの4人での、まさに“珍道中”…!?(笑)
初日の29日は、午後から上山し室堂で1泊。妹の立山室堂山荘も、連休中とあって登山者やボーダー、スキーヤーなどで結構混み合っていました。県警山岳警備隊の室堂派出所など、室堂周辺をウロウロしていた4人組です。
翌30日は、快晴。雷鳥沢を越えて剱御前への急登では、白く輝く大日岳や立山三山、遠く薬師岳など、春の北アルプスを満喫しながら登りました。
相変わらず遅足で登りの苦手な私は、後ろから泉さんに「登らんかい!歩かんかい!!」と“気合い”(褐!?)を入れられながら(笑)ひたすら剱御前小舎を見上げて登りました。はぁはぁ、ゼイゼイ…と息も荒く、とにかくお昼ご飯に釣られながら上を目指しました。
昨秋以来の剱御前小舎では、豊田支配人に美味しいラーメンをご馳走になりました。
ひと休みしてからは、剱沢小屋に向けて出発。永井さんと妙ちゃんは颯爽とスキーで滑り降りて行き、泉さんと私は雄大な陽春の剱岳をたっぷり感じながらしばらく下ると、まだまだ雪に埋もれた剱沢小屋に到着。
ブルト−ザーで小屋の周りを除雪中の佐伯友邦さんと、厨房を切り盛りする奥さんの里子さん、そして長男の新平君たちが満面の笑顔で出迎えて下さいました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040507a.html
雪に埋もれた剱沢小屋で
2004-05-07
剱沢小屋は、未だたっぷりの雪の中 04.4.30
4月末の剱沢小屋は、雪の中から掘り出されたばかりでした。
私たちがお邪魔した日も、そして連休中もずっと、友邦さんはじめ皆さんで小屋の周りを除雪し、雪を解かして水を作り、お湯を沸かす作業が続きました。
昨秋に初めて訪ねた剱沢小屋。今回、私の中には再訪の目的がありました。
朝日小屋の小屋開けは6月中旬です。
お陰様で、朝日小屋が小屋開けする頃には小屋の周りにはそれ程の雪は無く、「小屋を掘り出す」「雪を解かして水を作る」といった作業はありません。また建っている場所的に、たとえ小屋閉めの時でも、豪雪地帯にありながら沢山の「斜交い」をして雪の害から小屋の倒壊を防ぐといったこともしないで済んでいます。
以前に徳本峠小屋でも経験しましたが、私は小屋開け直後の剱沢小屋で、そんな「雪の中の山小屋の苦労」を体験し実感したいと思いました。「自然の厳しさ」をもっと知りたいと思いました。
雪崩で崩壊してしまった苦い経験のある剱沢小屋では、小屋を開けてお客様をお泊めするようになっている中でも、まだいくつかの「斜交い」が残っていました。しばらくの間、除雪の様子を見ながら徐々に外していくそうです。また厨房の窓も、雪の壁に閉じ込められて厳重な雨戸が閉められたままでした。
男たちは、ブルト−ザーで、そしてチェーンソーやスコップを使いながら、朝早くから夕方遅くまで小屋周りの除雪に明け暮れていました。
そして女たちは、小屋の中に雪を持ち込み、それを解かし、厨房やトイレなどに必要な水を次から次へと段取り良く作っていきます。
小屋を閉めてから数ヶ月、厳しい自然の中にひっそりと埋もれた山小屋の姿を思いながら、いつもは何気なく使っている「水」の有り難さと自然の恵みに思いを馳せ、夏の山々と樹々の緑が瞼に浮かんだ剱沢の春でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040508a.html
「沢の小屋」の厨房で
2004-05-07
賑わう剱沢小屋 04.5.1
剱沢小屋では、厨房のお手伝いをさせてもらいました。
自分の小屋に入ると、忙しくなればなるほど私はどうしても受付にいることが多くなり、お客様や電話の応対に明け暮れる毎日が続きます。厨房がどんなに忙しくても、なかなか食器洗いには手を出せません。
今回は久し振りに皿洗いに精を出し、「ナンダカ夢中で、一生懸命に仕事をした」というような充実感も味わうことが出来ました。
働き者であり、またいつも優しい笑顔の里子さん。
限られた“時間”や“水”を無駄にせず、厨房の仕事や掃除に一生懸命な里子さんには、いろいろと教えられることがありました。また、厨房で交わした雑談のやりとりからも、陰で日なたで小屋を支える女性として、「山小屋の大先輩」として、学ぶことがありました。
気持ちも仕事の出来栄えも、まるで「アルバイト一年生」になったようで(微笑)、有意義で新鮮な気持ちで過ごした春の剱沢小屋でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/05/d20040508b.html