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“連帯感”を感じて
2004-03-06
西穂山荘・村上文俊さん
写真は、西穂山荘の村上さん。昨年は5月の連休と11月の遭対協の会合の時の2回、西穂ロープーウエイまで行きました。
通年営業の西穂山荘ですから、今度はぜひ一度お邪魔してみたいです!!
今回の会合では、蝶ガ岳ヒュッテの中村圭子さんにもお会いする事が出来ました。実は中村さんのご自宅は、娘のアパートのすぐ近くでしたので、前日にお家を訪ねて来ました。
会合では、お互い忙しく(!?)ゆっくりお話することは出来ませんでしたが、私よりずっと若くて大きな山小屋を切り盛りしていらっしゃる彼女にはやっぱり連帯感を感じ、エールを送りたいと思います。
また、昨年放送された「北穂高物語」の北穂高小屋・小山義秀さんにもお目にかかりました。
小山さんも、当番組合の若手ということで当日はお忙しくゆっくりお話するチャンスはありませんでしたが、翌朝にご挨拶させて頂きました。
北穂高小屋は、「一番高いところにある、山小屋です」がキャッチフレーズ。朝日小屋は「北アルプスの最北端」。そしてそれぞれが『山』で繋がっているから、初めてお会いしてもやっぱり不思議な連帯感がありますネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040307b.html
若いパワーも!
2004-03-06
左は、双六小屋・小池岳彦さん 右は烏帽子小屋・上條慶一郎さん
双六小屋の小池岳彦さんは、オーナーの小池 潜さんの息子さんです。
そして、烏帽子小屋と野口五郎小屋の上條慶一郎さんは、昨年亡くなられた雅弘さんの息子さんで、葛温泉高瀬館にいらっしゃいます。
会合には、三俣山荘の伊藤正一さんや常念小屋の山田恒男さん、餓鬼岳小屋・伊東宗右ェ門さん、双六小屋・小池 潜さん…などなど、錚錚たるメンバーが並んでいらっしゃいます。
そして一方、前出の小池岳彦さんや上條慶一郎さん、小山義秀さんの他、立山・雷鳥沢ヒュッテの佐伯寿一郎さん、一の越山荘・佐伯光昭さん、大日平山荘・佐伯直樹さん…などの若いパワー溢れる二代目・三代目の皆さんが参加していらっしゃいました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040307c.html
相変わらず忙しく。。。
2004-03-07
美ヶ原温泉のホテルから、北アルプスの山並み 04.3.3
娘の所で前泊したため3日も家を空けていたのに、4日に松本から戻ってその夜に会合出席。そして5日の夜も会合。今朝は午前中にお葬式に参列。明日も午後から役場で会合。。。
3月に入ったら少しまとまった仕事をしなくては、と思いつつ何だか相変わらずドタバタしています。
本当は、6〜7日の先週末に実は関東の山へ「出張登山(!?)」をと、密かに計画していたのですがそれもちょっと無理だという判断で、実現出来ませんでした。
でも、忙しい方が「性に合っているなぁ…」とつくづく感じている今日この頃です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040307d.html
「節句荒れ」
2004-03-07
一週間前には、こんな春の陽気だったのに 城山 04.2.28
「節句荒れ」という言葉は、全国共通なのでしょうか!?
私がお嫁に来たばかりの頃(かなり昔ですけど・笑)、5月の連休に田植えをしていると必ずと言って良いほど、端午の節句の頃、つまり5月5日の辺りにとんでもない悪天候に見舞われることがありました。時には、季節外れの霰が降ったりすることもありました。
義母も義祖母も「節句荒れやワ。春になったと思って喜んでいても、こんな日もあるもんや。だからホントはお天気見ながら農作業をするモンや。決して慌てたらダメや」と私に言い聞かせるように話してくれたものでした。
そういえば、3日のお雛様の前後から、全国的に荒れ模様のお天気が続いていますね。富山県地方では2日の夜〜3日の朝にかけて山沿いで30cmもの雪が降りました。(私は松本にいたので、知らなかったのですが)
今朝も朝起きたら、前日の予報通り20cm以上の雪が積もっていて、ビックリしました。
ひと足早い“なごり雪”なのでしょうか。「節句荒れ」という言葉を思い出す、北陸地方のここ数日のお天気です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040307e.html
白馬岳蓮華温泉ロッジの除雪作業
2004-03-08
快晴の中進む除雪作業 04.2.28
上記の写真は、私の日記にも何度か登場して頂いたことのある、新潟県糸魚川市の平石武仁さんから送られて来たデジカメ写真の画像です。
平石さんは、2月最終の週末に白馬岳蓮華温泉ロッジの除雪作業に参加して来られました。
ゲレンデスキーはもちろん、山スキーの腕前(足前?)も相当な平石さんは、毎年のように蓮華温泉の雪堀作業を手伝っていらっしゃるそうです。
平石さんのメールには、次のような説明がありました。
・2月27日、栂池スキー場から天狗原の登りは−15℃、猛吹雪で温泉まで8時間かかる。新雪は深いところで80cmもあり埋まって時間がかかる。
・2月28日は“ピーカン”で、温泉から見る朝日岳はとても素晴らしい
・2月29日は朝から雨で雪質は最悪で木地屋まで滑らないので足が疲れました。
平石さん、貴重な画像を有り難うございました!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040308a.html
陽光に輝く朝日岳
2004-03-08
蓮華温泉から望む朝日岳 04.2.28
写真は、平石さんから送られて来た、蓮華温泉から見た朝日岳の画像です。
今日の朝日岳は、久し振りに晴れ上がった春の陽射しに眩く煌めいていました。
少し前の頃、暖かな気候に少しづつ高い山の雪も融けてきたかしらと思われたのですが、今日見上げた朝日岳や白馬岳の山々は、先日来の降雪で再び真っ白にお化粧直しをしたようでした。
北アルプス最北端の朝日岳は、まだまだ深い雪の中ですね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040308b.html
信仰の山・立山の麓で
2004-03-09
厳かに、神事が執り行われた 立山芦峅寺・雄山神社
今日の午後、立山天狗平山荘のオーナー・佐伯賢輔さんからメールが送られて来ました。
メールには、次のような一文が添えられていましたので、ご紹介します。
『3月9日早朝、立山で働く人たちのお祭り「山神様」の神事が行われました。
昔から 「山神様のお祭りが終わらないと山に入ってはいけない。」といわれており、男だけのお祭りでもあります。
「女人禁制」の山であった山の名残かな?
今日現在、立山の除雪も進み、春山の受け入れ準備も始まっています。』
実は、昨晩偶然、立山室堂山荘へ嫁いでいる実妹・法子へ電話したところ、「明日の朝早く、山神様のお祭りがあるんだょ」と聞かされて、「そうなの。今度、ぜひ一度見たいね!」と話していたのでした。(遠くから見るだけなら、許されるのかしら??)
今日の神事の様子は、地元のテレビニュースでも放映されていて、山小屋関係者の皆さんの顔も拝見しました。
立山アルペンルートは、今年から富山県側でも昨年より数日早く開通するということで、室堂山荘でも、4月10日以前にはもう入山の予定だと聞いています。
入山まで、あとひと月。立山の山小屋の皆さんは、そろそろ準備に気ぜわしくなって来るようですね。
ちなみに、上の写真に写っているのは立山室堂山荘のオーナー・佐伯千尋だそうです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/03/d20040309a.html
負釣山7合目まで、「リハビリ登山」…!?
2004-03-10
青空の広がる中、朝日岳をバックに 負釣山7合目にて
左 阿曾原温泉小屋・佐々木 泉さん
右 番頭さんの“大仏さん”こと、中山さん
「おうっ、泉やけど。アンタ何しとるがョ!?
明日天気も良さそうだし、大仏と二人で負釣山でも行ってくるかって話しとるんやけど…」
そんな電話が掛かってきたのは、9日の午後。阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんから、負釣山へのお誘いでした。
阿曾原温泉小屋の泉さん、そして番頭さんの大仏さん(ニックネームです・笑)のお二人も、4月に入ればトロッコ電車関連の浮石落としなどの“肉体労働”などが入ってくるそうですが、そろそろ冬の間の家でのゴロゴロした生活に終止符を打ちたく、近くの山へ行こうという話がまとまったようです。
名付けて「リハビリ登山」!?…笑
もちろん、私も大喜びで連れて行ってもらうことにしました。
それぞれ朝の用事もあったので、現地に集合したのは朝9時前。ちょっと遅い出発になりましたので、とにかく行ける所までということになりました。
3月に入ってから断続的に降った雪が未だかなり残っていましたので、オコ谷への峠道と西尾根へ向かう道との分岐から先へは車がまったく入れません。林道をずっと歩くことになりました。
林道の歩き始めから“かんじき”を着けて歩きました。どうやら渓流釣りの人らしき足跡が残っていましたがそれも峠の駐車場までで、私達はそこまで約1時間。10時半に登山道に取り付いてからは、全く踏み跡のない雪の上を黙々と歩きました。
パワー不足かつ遅足の私を気遣ってくれたのか、それとも「リハビリ登山」というだけあって、さすがの泉さんと大仏さんでもシーズン入り前の身体には“そこそこ”の山登りとなったのか。慌てず、確実に登っていきます。
それにしても、重たい。。。
泉さん達が考えていたほど雪の量は多くなかったようですが、3月に入ってから下界でもひと晩に30cmからの降雪があったほどですから、里山と言っても3月の負釣山にはそれなりの量がありました。
その雪が、前日からのポカポカ陽気で…とにかく重たい、重たい!!
泉さんと大仏さんが交代でラッセルをしながら、どうにか7合目まで辿り着きました。
青空が広がる快晴の中、本当は眺望抜群の山頂を目指したかった私ですが、出発も遅かったことですし正午も過ぎてしまったので、残念でしたが今日は7合目までということに。
眼下には、日本海をはじめ、黒部扇状地や朝日町・入善町の街並みが広がり、大地〜初雪山の稜線、そして朝日岳の勇姿が輝いて見えました。
ちょっとゆっくりと、ちょっぴり豪華にお昼ご飯を食べてから、下山開始。
カモシカやウサギ、テンなどの山の動物たちの足跡を確認したり、咲き始めたばかりのマンサクの花を楽しんだり、重い雪に足を取られて動けなくなって大笑いしたりしながら、順調に下って少し遅くなりましたが無事に下山完了。楽しい一日となりました。
新雪、深雪、残雪…と、今まで何度か雪の負釣山へは出掛けていますが、正直言って、今までの中で一番『重たい雪』の負釣山だったと思います。
泉さんも大仏さんも、冬の間の運動不足を痛感されたようですが、「リハビリ登山」になったのでしょうか・微笑。
そして私は、今週末に朝日岳方面遭対協の1泊2日の春山訓練に同行させてもらうことになっていますので、ちょうど良い「訓練の為の訓練」となりました。
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